ドッグカフェを経営したい
飼い主さんでワンコと一緒にドッグカフェ(ワンコ同伴可のカフェ)に行って、ワンコ仲間と楽しくお茶をされた経験がある方は多いのでは?
お料理が得意、人の喜ぶ顔が見たい。なによりもワンコと一緒に仕事がしたい、といる思いから、カフェを経営したいと思われる方も少なくありません。
でも、カフェを経営するにはどうすればいいの?と悩まれることも多々あるはず。
そこで今回は犬カフェ、ドッグカフェ(ワンコ同伴可のカフェ)についてお話させていただきます。
ドッグカフェって?
私は以前、大阪府堺市と北海道新冠町で看板犬がいるドッグカフェ(ワンコ同伴可のカフェ)を経営していました。
そのことを知っている知人から、「ドッグカフェをやってみたいけど、どうすればいい?」と質問されたことがあります。
その際に聞いたのが、次の3つのどれなのか、ということでした。
- 『犬カフェ』→店内に犬を展示し、触れ合えることを目的としたカフェ
- 『看板犬がいるドッグカフェ(ワンコ同伴可のカフェ)』→お客さんが自身の愛犬を一緒に連れてこられるカフェで、店主またはスタッフの愛犬が看板犬としてSNS等で宣伝に使われるカフェ
- 『ドッグカフェ(ワンコ同伴可のカフェ)』→お客さんが自身の愛犬を一緒に連れてこられるカフェ
のどれなのか?です
知人の答えは、2の「看板犬がいるドッグカフェ(ワンコ同伴可のカフェ)」でした。
開業のために必要な資格
開業の際必要となる資格について、
- 『犬カフェ』
飲食店経営に必要な資格は「食品衛生責任者」と「防火管理者」の2つです。
犬カフェとして、犬と触れ合うことを目的としている場合は、「動物取扱業(展示)」の登録が必要で、動物取扱責任者を配置しなければなりません。
- 『看板犬がいるドッグカフェ(ワンコ同伴可のカフェ)』
飲食店経営に必要な資格「食品衛生責任者」と「防火管理者」
それと合わせて看板犬が誘客目的である場合、動物取扱業(展示)の開業登録が必要であることは、あまり知られていません。
SNS等で看板犬や看板猫がいる飲食店が話題になることもありますが、他店が無許可で経営しているからといって、動物取扱業の登録をしないまま営業するのは危険です。
もし開業届を出さずに営業を行った場合、罰則として100万円以下の罰金が課されることがあります。
- 『ドッグカフェ(ワンコ同伴可のカフェ)』
飲食店経営に必要な資格「食品衛生責任者」と「防火管理者」
動物取扱業の登録申請に必要な要件
動物取扱業の登録申請に必要な要件として、動物取扱責任者を配置することが義務付けられています。
動物取扱責任者の資格要件としては以下のいずれかに該当しなければなりません。
-
獣医師法の免許を取得していること。
-
愛玩動物看護師法の免許を取得していること。
-
営もうとする第一種動物取扱業の種別ごとに半年間以上の実務経験(常勤)又は取り扱おうとする動物の種類ごとに実務経験と同等と認められる一年間以上の飼養に従事した経験+営もうとする第一種動物取扱業の種別に係る知識及び技術について一年間以上教育する学校等を卒業していること。
-
営もうとする第一種動物取扱業の種別ごとに半年間以上の実務経験(常勤)又は取り扱おうとする動物の種類ごとに実務経験と同等と認められる一年間以上の飼養に従事した経験+公平性及び専門性を持った団体が行う客観的な試験によって、営もうとする第一種動物取扱業の種別に係る知識及び技術を習得していることの証明を得ていること。
したがって、獣医師や愛玩動物看護師の免許がなくても、第一種動物取扱業(展示)の登録があるお店で半年以上の常勤経験、またはそれと同等と認められる1年以上の経験があれば、規定された試験に合格すれば自身が動物取扱責任者となり、開業することが可能です。
ですが、その経験がない場合は、試験勉強をしつつ、どこか第一種動物取扱業(展示)の登録があるお店で半年(常勤)しなければなりません。
この話を知人にすると「うーん、愛犬を看板犬として宣伝には使わないし、たとえ他の人が看板犬としてSNSに投稿してもやんわり否定する」と理解を示してくれました。
ドッグカフェの営業許可申請については、こちらをご覧ください。
ドッグカフェ・犬カフェ経営プランニング
「ドッグカフェ・犬カフェを経営したい」とお考えの方、一般的なカフェの条件(資格、資金、調理技量、事業計画など)を満たすことは当然ですが、どのような『カフェ』にしたいのかを最初に考え、そのために必要な資格についても理解しておくことが大切です。
もし、「ドッグカフェ・犬カフェを経営したいけど、一人で全部考えるのは不安。誰かに相談したい」と思われた場合は、当事務所の
ペットビジネスプランニングをご検討ください。
お客さまの幸せを一番に考え、最適のプランニングをご用意したします。