訪問ペットケア(訪問介護)で開業したい コラム

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コラム

訪問ペットケア(訪問介護)で開業したい

動物業界でのあなたの経験が“安心”に変わる時代へ
これからは、自分のペースで、自分らしいやり方で、ペットたちと関わる仕事をしてみませんか?
「訪問型ペットケア(訪問介護)」は、高齢犬や持病のあるペットが増えている今、最も求められているサービスの一つです。
そして今、現場経験者だからこそ信頼される時代が来ています。

なぜ今、「訪問型ペットケア(訪問介護)」が選ばれているのか?

現在、訪問型のペットケア(訪問介護)に対するニーズが高まっています。
その理由について、以下でご説明します。
  • ペットの平均寿命が延びている
  • アニコム ホールディングスの2022年の調査によると、平均寿命は犬が14.2歳、猫が14.5歳でした。
    ちなみに2010年は、犬13.3歳・猫13.9歳。
    さらに、一般社団法人ペットフード協会の石山恒会長によると、「昭和58年の調査では犬の平均寿命は7.5歳」だったとのこと。
    約30年で平均寿命がほぼ倍になっていることがわかります。
    これは非常に喜ばしいことですが、その一方で『介護』という新たな課題が生まれています。
    出典:アニコム ホールディングス 『アニコム 家庭どうぶつ白書2024』
    出典:ダイヤモンド・オンライン

  • 介護の必要性の増加
    • 介護経験なし:61.5%、過去に経験あり:34.0%、現在介護中:4.5%
    • 介護期間:3ヶ月未満(33.4%)、3~6ヶ月未満(20.0%)、6ヶ月~1年未満(20.0%)、1~2年未満(15.7%)、2~3年未満(5.2%)、3年以上(5.7%)
    • 介護を始めた年齢で最も多かったのは16歳
    • 介護内容:食事の介助(74.7%)、排泄の介助(58.1%)、床ずれ防止(35.4%)、徘徊防止(17.4%)、夜鳴き対策(13.8%)、段差解消(38.5%)、歩行補助(40.8%)
    介護を経験した飼い主さんは決して少なくありません。
    特に注目すべきは、床ずれ防止(35.4%)、徘徊防止(17.4%)、夜鳴き対策(13.8%)の3つです。
    実際に経験された方であれば、床ずれを防ぐために数時間おきに体位を変えたり、夜鳴きや徘徊によって睡眠時間が奪われることで、体力的・精神的に追い詰められることがあるのをご存知でしょう。
    そんな飼い主さんの負担を軽減し、寄り添える存在が「訪問型ペットケア(訪問介護)」なのです。
    出典:アニコム ホールディングス 『アニコム 家庭どうぶつ白書2024』

  • 飼養施設を持たなくても、訪問型のみで開業できる
  • 第一種動物取扱業を始める際に大きなハードルとなるのが、飼養施設の管理や設備要件です。
    飼養施設を持つには、専用の物件を用意するか、自宅などを改装して基準を満たす必要があります。
    令和3年6月1日に施行された「飼養管理基準に関する省令」により、以前より施設基準は厳格化。
    その影響で、飼養施設を閉鎖したり、ホテル業をやめる事業者も増えました。
    しかし、最初から訪問型ペットケア(訪問介護)のみで開業する場合、施設の取得・維持にかかるコストを抑えられ、初期費用も少なくて済みます。
    実際、訪問型ペットケア(訪問介護)は、多くの方が個人事業として施設を持たずに開業しています。
    まずは小さく始めて、需要や反応を見ながら事業を広げていく。そんな柔軟なスタイルが選ばれているのです。


介護の知識や現場経験が武器になる

訪問型ペットケア(訪問介護)の開業は、初期費用を抑えられるため比較的始めやすい事業です。
しかし、「開業がしやすい」=「誰でも簡単にできる」というわけではないことを、十分に理解してください。
動物取扱責任者になるために必要な資格と経験動物取扱業登録申請の代理でもご紹介していますが、第一種動物取扱業を開業するには、登録申請に加えて、動物取扱責任者の資格や経験が必要です。

動物取扱責任者としての実務経験の要件は、事業所や飼養施設の所在地によって異なりますが、自身のペットのお世話のみの経験では認められない場合が多くなっています。
仮にそれで開業できたとしても、実際にお客様のご自宅でペットのお世話をする際、果たして本当にペットのためになるケアができるでしょうか?
介護経験があれば対応できることもあるかもしれませんが、「健康なペットの日常ケア」と「介護」はまったく別物です。
たとえば、病気時の投薬経験が多少ある程度では、十分な介護を提供するのは難しいでしょう。
排泄物の処理方法、寝たきりの子の清拭方法、夜鳴きへの対応策など、実践的な知識と技術が求められます。

そして何より大切なのは、ペットロスやグリーフケアといった精神的サポートについても、適切な言葉をかけられる知識や心構えを持っておくことです。
万が一、うまくいかずトラブルが発生した場合には、飼い主やペットに迷惑をかけるだけでなく、自分自身の責任問題に発展する可能性もあります。
しっかりと準備し、理解したうえで開業を目指しましょう。
特に投薬については、愛玩動物看護師の資格がなければ対応できません(獣医師の指示書が必要)。
訪問介護では、飼い主さんの留守中に投薬を依頼されるケースも多くあります。安易に引き受けないよう注意が必要です。

介護経験者には特におすすめします

これから訪問型ペットケア(訪問介護)の開業を目指す方のうち、特におすすめしたいのは次のような方です
  • 愛玩動物看護師の資格をお持ちの方
  • 現場経験が5年以上あり、愛玩動物看護師試験の受験を検討している方
  • 投薬対応は行わないが、介護施設や動物病院などで介護の実務経験がある方
  • 高齢犬や障がいペットのケアに関心があり、継続的に学び続けている方
  • 自分のペースで働きたい、今の仕事を続けながら兼業として開業したい方
あなたの経験と知識を必要としている飼い主さんとペットが沢山います。

まずは兼業から始めることも可能です

もちろん、訪問型ペットケア(訪問介護)を専業として開業される方も多くいらっしゃいますが、現在すでに動物業界(老犬介護施設や動物病院など)でお仕事をされている方は、勤務先が兼業を認めているのであれば、まずは兼業として始めてみるのも一つの選択肢です。
少しずつ顧客を増やし、「これ一本でやっていける」という自信と実績がついてから専業に移行する方もいらっしゃいます。
無理をせず、自分のペースで始める方法もありますよ。

開業までのステップ

  1. 自分の強み(資格・経験など)を整理する
  2. 必要な手続きの確認(第一種動物取扱業の申請、施設・店舗の確保など)
  3. 保険・契約書・料金体系の準備
  4. ホームページやSNSなどの集客準備

ペットビジネスプランニング

新たに訪問型ペットケア(訪問介護)を初めてみたい、だけど、
  • 何から準備すればいい?
  • 自分の経験をどう活かせる?
  • 届出の書き方がわからない
  • 料金設定やサービスの組み立て方
  • 契約書・保険・集客方法
など疑問や不安が多々あり、「ひとりで始めるのは不安…」という方のために、ペットビジネスプランニングをご用意しています。
  • 開業に関するご相談
  • 契約書・規約の作成サポート
  • 集客や収益設計に関するアドバイス
など、あなたに最適なプランニングをご提案し、安心してスタートできるようサポートいたします。
また、動物取扱業登録申請の代行も承っています。
訪問介護や愛玩動物看護師としての経験と知識、そして行政書士としての実務力を活かして、しっかりとサポートいたします。
どうぞ安心してご相談ください。
またZoomを使ったオンライン相談も受け付けています。お気軽にお問合せください


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