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コラム

ペットロス・最高の愛情をありがとう

ペットと暮らしていると、「本当に幸せだなあ」と感じる日々を過ごせます。
春・夏・秋・冬。一年を共に過ごす中で、季節ごとに想い出が増えていきます。
お誕生日には「1年元気にいてくれてありがとう」の感謝の気持ちを込めて、お祝いをするのではないでしょうか?

でも、年齢を重ねていくと、「あと何年一緒にいられるのだろう?」と、不安がよぎることも……
いつか訪れるお別れ。今回は、ペットロスについてのコラムです。

哀しみと辛さ、そして罪悪感

大切な家族であるペットを見送ったあと、飼い主さんには深い哀しみや寂しさ、虚無感、そして罪悪感が押し寄せてきます。
ペットを大切に想っていればいるほど、愛していればいるほど、その存在を喪った悲しみは、心に大きな穴を開けてしまいます。
「何もする気がしない」「食欲がない」「涙が止まらない」「ただただ辛い」「逢いたくて仕方がない」「自分に価値が見出せない」
そんな症状はペットロスと呼ばれ、ある調査では6~7割の飼い主さんが経験しているとされています。
その期間は人それぞれで、1ヶ月で立ち直る方もいれば、何年も苦しみ続けてしまう方もいます。
特にペットロスが長引く方には、
「なぜもっと〇〇してあげられなかったんだろう」
「〇〇しなければよかった」
と、自責の念にとらわれてしまう傾向があるように感じます。
「私が悪かった」
「私以外の誰かがあの子の飼い主だったら」
「うちの子にならなければ、もっと幸せだったかも」
そう涙ながらに語る方も少なくありません。

あの子は、あなたに「ありがとう」と言いたい

ここでひとつ、質問です。
もしあなたのご家族やご友人が、「私が悪い。私以外の誰かがあの子を飼っていたらよかった」と悩んでいたら、あなたはどんな言葉を掛けますか?
きっとこう言うのではないでしょうか?
「そんなことないよ。あの子はあなたの家に来て、本当に幸せだったよ。毎日お世話して、雨の日も散歩に連れて行って、楽しく旅行にも行ったじゃない。あの子、笑ってたよ。とても幸せそうに」
では、反対に、あなた自身がペットを喪い、罪悪感に苦しんでいるときに、友人からその言葉を掛けられたら……
すぐに立ち直れますか?。できないかもしれませんよね。それはなぜでしょうか?
他人のことは客観的に見えるから。
飼い主としてどれだけ深く愛し、尽くしていたかを、第三者の目ではきちんと理解できるからです。
でも、自分のことになると。
「出会いからの幸せな時間」よりも、「最期の辛い時間」の方が強く心に残ってしまうのです。

飼い主さんなら、誰にでも起こりうること

治らない病気になり、辛い治療をさせてしまった。
病気に気づかず、病院へ連れて行ったときには手遅れだった。
治療費が足りず、十分な医療を受けさせてあげられなかった。
夜鳴きや徘徊に悩まされ、介護が辛いと思ってしまった。
これは、誰にでも起こり得ることです。
それでも、最期の自分の心の動きや行動だけを思い出してしまい、「自分は最低な飼い主だった」と責めてしまう方が多いのです。
「ごめんなさい、ごめんなさい。許してほしい。できることなら、あの子が元気だったあの時間に戻って、やり直したい」

愛犬のこと

実は私も、2年前に愛犬を看取りました。
肺腺癌でした。
ずっと別の病気で治療を続け、毎週のように通院していたのに……
セカンドオピニオンも受けていたのに……
体調が急に悪化し、精密検査を受けた結果、肺腺癌と告げられ。
そのわずか二週間後、愛犬は虹の橋を渡ってしまいました。
飼い主として、できることはすべてやった“つもり”でした。
でも、それはあくまで「つもり」でしかなかったのです。
本当は誰かを恨み、誰かのせいに出来れば楽だったのですが、恨むことも、誰かのせいにすることさえ出来ませんでした。

愛犬が旅立った後、私の心には虚無感しかありませんでした。 そして、押し寄せる哀しみ、寂しさ、辛さ……そして何よりも、罪悪感。
それでも、「愛犬に恥ずかしい生き方はできない」と心に決め、前を向いて生きていこうと決意しました。
哀しみが完全に消えることはありません。
でも、それでも私は、日々を生きていくしかないのです。
ペットロスの中で一番つらかったのは、やはり「罪悪感」でした。
そんな中で、グリーフケアやペットロスについて学ぶうちに、少しずつ、一筋の光が差し込んでくるのを感じました。
「そうだ。私と愛犬には、かけがえのない素敵な想い出と絆がある」
そう思えるようになったのです。

幸せな時間を書き留めてみませんか?

そんな罪悪感から立ち直るきっかけになるのが、「これまでの幸せな時間」を書き留めたノートです。
「SNSに日々投稿してるから大丈夫」と思われる方もいるかもしれません。
でも、一番大切なことが記されていなければ、それは本当の意味での“救い”にはなりません。
その大切なこととは
深い悲しみに押しつぶされることなく、大切な想い出を温かく抱きしめられること。
そして、ペットとの「エンディング(終活)」をきちんと見つめ直し、あなたとペットのかけがえのない絆と想いを、記録として残していくこと。

ペットとわたしの安心エンディングノート

その想いから、私は1冊のノートを作りました。
ペットとわたしの安心エンディングノート』です。
ノートを書くことで、大切なペットを見送った後の深い哀しみ。ペットロスの痛みを、少しずつ和らげていくことができます。
このノートには、あなたとペットの幸せな時間、最期に伝えたい想い。
そして、未来の自分に贈る「ありがとう」の言葉を記すことができます。
ペットロスから立ち直る力を、少しでもお届けしたい。
ご興味のある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。